前作
#4321
砂漠世界―――― 「死の世界」「灼熱の大地」「乾いた地獄」「神に捨てられた地」 幾つもの街で、様々な呼び方により表される大地。 そこは、生きるものすべてが等しくその生命を試される。 * * * * * 交易商人であるラムル・カリムの兄弟は、 砂漠を東に、西に、南に、北に移動しながら商いをする。 東方にて貴石を見つければ、西へ行き都の貴族に高値で売りさばき、 南方にて珍しい香料を手に入れたなら、それを北に運び街の商人へと売りさばく。 有力貴族より商隊を任されることもあれば――― 王直々に品の取り引きを持ちかけられることもあった。 * * * * * ある時、兄弟はジャンナ王国のアルド王に宮廷へと招かれる。 兄弟は東方より持参した品により、大きな賛辞と褒美を受け取るが、 宴席の場にて失態を犯し、カリムは処罰を命じられてしまう。 幸いにして、ラムルと親交のあった宰相ハマドの助命により処刑は免れたが、 その代償として、ある品を手に入れよとアルド王より命じられる。 その品とは…… なんでも願いが叶うといわれる 『魔法のランプ』 * * * * * 期限は一年。 その間にランプを持参し、ジャンナに戻ってこなければ、 兄のラムルをカリムの代わりに処罰するという。 * * * * * そうしてカリムは、人質として牢屋に幽閉の身となってしまったラムル救出の為、 たったひとり、昼に赤い太陽が支配し、夜は白い月が昇る… 砂漠の大地へと足を踏み出した。
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