13cm

发售于 2003年1月31日

美術教師・涼子

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先生の名は、九代涼子という。 僕は、このやる気なさげな先生が好きだ。 どうして好きなのかというと、特に理由も原因もない。 ただ強いて言うなら、雰囲気が好きだ、ということになるのだろうか。 僕や僕の周囲の人間とは違う雰囲気に惹かれたのだろう。 この先生の周りでは少しだけ違う時間が流れている、そんな気がする。 ごく当たり前の時間の流れの中で生きていて、多分これからもそう生きて いくだろう僕にとって、その雰囲気はちょっとした憧れだった。 もっとも僕とは違って先生は大人なんだから、雰囲気が違っていて 当たり前なのかも知れない。 だから客観的な立場とやらから見れば、僕の気持ちは、美人の先生に 憧れる教え子、というありふれたものなんだろう。 まあ、多分それは正解だろう。 ただしその見解は、僕の気持ちがありふれたものである、ということを 説明しているだけでしかない。 僕と先生の関係というのは、決してありふれたものではない……と思う。 僕たちには、他人には言えない秘密がある。 それは―― 小賢しい僕ら、先回りしがちな僕らのためのイージー・リスニング。 放課後、学校の片隅で奏でられる、没落貴族のポエトリー・リーディング。

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