相同世界观

#813
この星空の下、君は何を願うのだろう―― 流れ星を見ると、つい願い事をしてしまう。 それが、悩み事であるなら尚更。 科学が大きく発達したこの時代でもそれは相変わらずのことで――。 現にこの俺、葛城真人は落第の危機を回避すべく、夜空に手を合わせていた。 その願いが通じたのか、はたまたただの偶然か。 学年やクラスをシャッフルしてチームを作り、それで成績を競う “特別試験” が行われることになったのだ。 ここで結果を出せば落第回避、まさに千載一遇のチャンス! おまけにチームメイトは美少女ばかりとくれば、おのずと気合も入るというもの。 しかし全員、チームワークとは無縁の個性が強すぎるメンバーばかり。 人嫌いの神領寺姫翠。 毒舌家の小松原夜美。 病的ブラコンの妹、璃杏。 そこに自称ライバルを名乗るお嬢様、瀬里奈・マルグリッド・オクタヴィアスまで絡んできて、雲行きは前途多難。 だけどここで諦めるわけにはいかない。こんなチームをまとめられるのは俺しかいない……はず! 星に願いを。心に夢を。 みんなをひとつにまとめるべく、忙しくも楽しい毎日が今、始まろうとしていた――

#792
「ねえ、大丈夫?」 行き倒れていた僕に、彼女が手を差し伸べてきた。 その手はふわふわと柔らかく、まるでマシュマロのようで―― 花音 「私たちのお店にようこそ!」 やってきたのは洋菓子店 ”『marshmallow tree(マシュマロツリー)』 彼女はそこの新米オーナーで、僕を住み込みで雇ってくれるという。 汐 「一緒にお店を盛り上げていこうね」 こうして始まった洋菓子店員としての新生活。 お世辞にも流行っているとは言いがたいこのお店を、みんなで盛り立てていく日々。 紗々 「私、このお店のケーキと紅茶が大好きなんです」 礼羽 「私を雇おうだなんて10年早いよ、なんてね」 いろんな人の力を借りながら少しずつお店は賑わってきたが、 それに比例して僕のまわりの人間関係が、なんだかややこしいことになってきているような……? 汐 「新しいケーキ、キミをイメージして作ってみたんだけど」 紗々 「フタに残ったヨーグルトみたいな私が、センパイにあーんするなんてすみません!」 礼羽 「据え膳食わぬは男の恥っていう日本語。 どういう意味なのか教えて欲しいな、うふふ」 花音 「みんな仲がいいってとってもいいことだよねぇ~。 この調子でお店を盛り立てていこーっ!」 仲がいいの意味を間違ってませんか花音さん!? 次々に起こるハプニングに毎日がてんやわんや、僕もお店もこれからどうなっちゃうの!? 個性的な面々に囲まれつつ、マシュマロのような甘くてふわふわの日々が始まったのだった――








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