前传
#18063
——これはまだ、俺と彼女が出逢う前の物語。 中学校生活最後の冬休みも幕を閉じ、今日から新学期。 そんな時期のイベントといえば1つしかない。 そう、高校受験だ。 熾烈な生き残り競争も、 いよいよ佳境へと差し掛かろうといている大事な時期に—— 俺たちは出逢った。 彼女は、優しい雰囲気に溶け込む様に、そこにいた。 それは……一瞬の邂逅。 自身が奏でる美しいヴァイオリンの調べと まるで一体化する様に靡く長い黒髪。 茜色の夕暮れを背にして、幻想的に佇む彼女は、 一瞬、そこに置かれているオブジェか何かと 勘違いする程に美しく、俺の目を惹きつけて離さなかった。 だけど、彼女から返ってきたのは 「……帰ってください」 たった一言の“拒絶”。 季節は冬から春へと、せわしなく通りていく。 降り積もった雪がやがて溶け出していく様に、 いつか俺も、彼女の心を優しく溶かすことが出来るのだろうか?
续集
#17506
――ねぇ、アルパカにする〜 カピバラにする〜 それとも……〜 あの事件から1年。 紫がまたアルパカの姿に戻ってしまったのだ。 紫の姿を元に戻すべく、アレを試みるがうまくいかない。 これはきっとアレレベルを上げればいいんだと和真は思い立つが、 「か、和真君のへんた????い!!!」 紫の機嫌を損ねて失敗してしまう。 困った和真は、いつも相談のってくれている姉のような女性、 三鷹涼さんの部屋を訪れる。 だが……、 そこにいたのは、着替えをしているカピバラの姿だった!! 「え、このカピバラはいったい……〜」 こうして俺は、 右手にアルパカ、左手にカピバラという二獣生活が始まるのだった。
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