发售于 1996年4月26日
えんじぇる☆ないと ~闇夜を翔ける天使たちの物語~
又名 Angel Night ~Yamiyo o Kakeru Tenshi-tachi no Monogatari~
p98アドベンチャー
空には赤と黒の雲が渦巻き、天には薄光の蒼い月が浮かび、
そこに棲む魔物たちに、ささやかな光の恵みを与えている。
その始まりがいつからなのか……歴史を知る者は、この世界にすらいない。
遥かなる時の流れは、暗天に浮かぶ魔の月だけが知っているのか…。
伯爵「ティリス…、エマリス…」
伯爵「貴方たちも、魔族として立派な年齢だ…」
伯爵「そろそろ人間を襲う事を覚えてもいい頃だろう…」
伯爵「私たちは人間の血を生命の源とするのだからな…」
エマリス「うんうん」
伯爵「エマリス、貴方は血ではなく精気を奪い取るのだ…」
エマリス「うんうんっ」
伯爵「人間の生命を奪うことはない…」
伯爵「貴方たちは初めて人間を襲いに行くのだからな…」
ティリス「それでは、どうしたらいいのですか?」
伯爵「人間を捕まえて、城に連れてくればいい…」
エマリス「ここまで運んでくるの、重たそうだねっ」
伯爵「エマリス、人間を捕まえたらカルルを呼ぶがいい…」
エマリス「そっか、あっという間に移動ができるんだよねっ」
その時、王宮がひときわ明るく照らしだされた。
伯爵「今宵は魔界の月が満ちている、儀式を始めるに相応しい夜だ…」
エマリス「あたしも見るっ」
だが、エマリスが窓の格子に手を掛けた時には、月は雲の中に沈んでいた。
エマリス「…ちぇ」
伯爵「儀式は次に魔界の月の満ちるまでとしよう…」
エマリス「次の満月って、いつなの?」
伯爵「太陽のある世界では、五十日ほど先のはずだ…」
伯爵は立ち上がり、王宮に敷かれた真紅の絨毯を歩き出す。
伯爵「私が話をしたかったのはそれだけだ…」
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