相同世界观

#183
主人公・瑞木信(みずき しん)はいつものように、頼まれたテレビ番組を録画しようとしていた。 しかし、電源をオンにした瞬間、凍りつく。 “女装した自分” が映っていたからだ。 よく見ると、それは自分そっくりの等身大フィギュア。 しかも、なぜかオークションに出品されており、今まさに入札が開始されようとしている。 諸悪の根源は、悲しくも実の姉・杷虎(はとら)だった。 超有名なアーティストでもある杷虎は、画面を指さして凄惨に笑う。 「ハッ、おまえの女装に興奮して、早速 男どもが高値を付けはじめたぞ。次はヌード写真でもいいな。ちょっと脱いでみろ」 危機感を覚えた信は、逃げるように家を飛び出してしまう ――杷虎に無理強いされていた女装のままで。 そして途方に暮れている信の前に、一人の少女が現れる。 「あなた……こんな夜遅くに、美術館の前で何してるの? 閉館時刻ならとっくに過ぎてるわよ」 行く宛てがなく困っているのだと告げると、親切にも住み込みの仕事を紹介してくれるという。しかし―― 「はい、これ制服。入学手続き、済ませておいたから」 「えっ、入学? 仕事は……」 「奨学生として、女子寮でメイドをやってもらうけど、いいわよね?」 「!?」 良いはずはないが、今さら素性を打ち明ければヘンタイとして通報されかねない。 その場しのぎに、深山瑞希と名乗ってしまう。 鳳后藝術 おうこうげいじゅつ 学園 ――名だたる芸術家・および画商の育成に特化した、お嬢様の通う女学園。 一人の女の子に、女装で出会ってしまったがために 瑞木信―― いや、深山瑞希(みやま みずき)の女学生としての苦行が約束された。 家にも帰れず、姿を偽って生活せざるをえなくなった瑞希。 この先、一体どうなってしまうのか……!?

#189
男性でありながら女性ソプラノと同じ声域を歌うことのできる声楽家―― ソプラニスタ。 その卵として海外に留学中だった和泉司は、久しぶりに帰ってきた日本で、些細な行き違いが原因で家なき子となってしまう。 事態が解決する 1ヵ月後まで、どうにか自力で暮らそうと決めた司は、偶然街角で披露した歌声を切っ掛けに、西條綾香 という少女と出会う。 「私はずっと、あなたのような歌を謡える人を探していたの」 自分の学園で歌ってほしいと頼み込む綾香。 突然のことに困惑したものの、事情を聞くうちに断り切れなくなった司は、そのまま学園へと案内されてしまう。 そこは、西欧の気風を手本として、気高さと高潔さを尊ぶ乙女たちが集う お嬢様学園だった。 「ま、待って。僕、男だって言わなかった?」 「でも、その容姿と歌声なら……」 自分が男性であると知ってなお諦めない綾香の懇願に負け、ついには司も覚悟を決める。 こうして 塚原いずみ という少女に女装とした司は、深皇学園へと通うことになった。 1ヵ月後に開催される “深皇祭”、その歌姫として。

#7676
お嬢様学園同士の親睦会を通して知り合いとなった女装主人公たち。 自分だけが男と思っている中、お互い不思議な親近感を覚えつつ親睦を深め合っていた。 その様子を面白がった搭矢優紀の主である四條蘭が、 近々街で開催されるイベントで女装主人公たちをアイドルグループとして出演させることを画策する。 突然のことに戸惑う一同であったが、それぞれの事情で引き受けることに。 果たして男だとバレずに『アイドル』活動ができるのであろうか!?×7








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