諏訪原市の学園に通う藤井蓮は、とある事件を境に親友と決裂し、殺し合いじみた喧嘩の果てに2ヵ月間の入院生活を余儀なくされていた。 季節は秋から冬に―― クリスマスを間近に控えた12月。 失ったものは戻らない。ならせめて、今この手にあるものを大切にしたいと思いながら。 しかし、それすらも崩れ去る。 夜毎見る断頭台の夢。 人の首を狩る殺人犯。それを追う黒衣の“騎士”たち。常識を超えた不条理が街を覆い、侵食していく。 今まで積み上げてきたすべてのものを粉砕する暴力的なまでの非日常。 変わらなければ、生きられない。生き残らないと、戻れない。 加速度的に狂っていく世界の中、蓮は独り、日常と非日常の境界線を踏み越える。