同一世界観

#1717
ある日突然、平穏だった僕のシングルライフが終わりを告げた―― 「貴方の力が必要なの。さぁ、すぐに服を脱いで」 目の前に立っているのは、学園のみんなが大好き・美人教師の葵先生。 その人が実は、国際的な秘密防衛組織 『クレイドル』 とやらのエージェントだった。 なんでも、これから現れる人類の天敵 “4D” との戦いに備えて、僕の力を貸してほしいんだとか。 “4D” を倒すためには、“エッチな事をして” エネルギーを補充しなければならないらしい。 愛のパワーで敵を倒すとか言ってたけど、それってどこのエロゲー!? 「兄さんと一緒なら、わたし、頑張れると思います」 服の裾をキュッと握りしめながら、そう言っているのが幼なじみの神代ほのか。 「任務で仕方なくするのよ。それ以上変な気を起こしたら、股間についてる東堂君のアレ、切り落とすから」 さらりと物騒なことをおっしゃるのが、クラスメイトのエル。 「ワタル。早くエッチしよう。エネルギー充填」 無表情で大胆なことを口走るこの子は、未来からやって来たとか眉唾もんの発言をする筑波みらい。 「なにを悩んでおるのじゃ渉。嫁候補が沢山出来て、男冥利につきるであろう」 のんきにお茶をすすってるチビッ子娘は、過去からやってきたらしいご先祖様(自称) の東堂千歳。 集められたのは、各属性に特化している4人のおんなの子たち。 それが今 “愛をはぐくむ対象として” こうしてずずいと迫ってきているわけで。 なんというご都合主義! なんというパラダイス。あ、もとい大問題! 「一体どうするの兄さん」 「一体どうするの東堂君」 「一体どうするのワタル」 「一体どうするの渉」 僕の気持ち、みんなの気持ち、向かう先はどこへやら。 友情×努力×勝利=エッチ!? 期待と不安とちょっぴりドキドキな、僕の新しい生活が今、始まった。

#2938
「私ではご不満ですか、旦那様?」 目の前の彼女は、顔色ひとつ変えずに告げた。 突然舞い込んだ結婚話。 相手はどこから見ても正真正銘のお嬢様。 髪の毛はさらさらで、出るところは出ている悩ましボディ。 そしてなによりも、抜群にかわいい。 実家の旅館に融資してくれた上に、お嫁さんまでもらえちゃうなんて…… まさに冗談みたいな本当の話。 でも、今すぐ結婚は困る。彼女はとても魅力的だけど、お互いまだ学生なわけだし。 何よりも、一度くらいはちゃんと恋愛というものをしてみたい。 「旦那様、お風呂にします? ご飯にします? それとも、婚約解消?」 没落した名門 『琴城家』 と琴城旅館、そこに融資する新興の 『森川家』。 そわそわしている僕と、ピリピリしている彼女。 どこまでも噛み合わない ふたりのマリアージュ。 始まるのは、“新妻とのドキドキ新婚生活” と思いきや、“新妻とのギスギス新婚生活” だった。 クラスメイトや旅館のスタッフ、お客様。 周りの人たちの思いも思惑もすべて巻き込んで、結婚の本当の意味さえ知らない僕たちの物語が、鮮やかに動き出していく――

#790
「ねえ、どっちを選ぶ?」 春、それは出会いの季節。 桜並木の中、俺は新しい学園への転入に胸をときめかせていた。 そう、校門をくぐるほんの数分前までは―― 「伝統を重んじる月華会で決まりだよね!」 「革新を求める天道会のほうが楽しいわよ♪」 俺の転入する間ノ島(あいのしま)学園には2つの生徒会が存在し、互いが常に競い合っていた。 両生徒会共に支持率は五分と五分のイーブン。 その均衡を崩すのが、俺が持っている最後の一票らしい。 そんなわけで、転入初日からてんやわんやの引っぱりだこ状態に。 「私たちと共に学園を盛り上げていこう!」 「一緒に生徒会活動をしてくれますよね?」 間ノ島学園だけにラブアイランドな展開を期待したのに、これじゃどっちを選んでもラフでタイラントな事態になってしまうかも !? 2つの生徒会からの期待を一身に背負い、どっちを選ぶのか悩ましい毎日が始まろうとしていた――






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