
同一世界観

#5380
この学園に入れば恋人ができるんじゃないかと、淡い期待を抱いていた 1年前。 けれど、去年は見事にアテが外れた。 「あのね、好きになっても……いい?」 その声は、ただの妄想だ。 でも、今年こそはそんな出来事があってくれてもいいよなとつぶやきつつ、 俺は桜吹雪の校門をくぐった。

#1042
冬のはじめに記録的な大寒波がやってきた。 俺たちが住む上鶴戸市も例外ではなく、寒さに凍える毎日を送っている。 そんな冬の日の夜、差出人不明のショートメールが届いた。 窓の外を見て下さい! 雪が、雪が積もっています! 外を見ると、いつもの住宅街が白銀の別世界に―― こんな遅くにごめんなさい。でも、誰より早くあなたに伝えたいと思ったんです そのメッセージが最後だった。 送り主はわからない。 けれど、不思議と恋の予感が胸にはあった。 雪の世界で織りなす、優しく暖かな等身大の恋物語――







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