同一世界観
#607
11月、冬。 ある山の中腹に、一軒の女子全日制住宿天主学校・霧原学園が建っている。 男子禁制のキャンパス内にあって、ただ一人の例外——学生神父である主人公・白鳥律。 律は、触れること、特に性的接触によって相手に「幸せ」をもたらす能力を持っている。 この奇跡の力に宿られた彼は、同時に悪魔たちの標的ともなり、 そのため生まれてから一度も学園の外に出たことがない。 そして彼は学園の少女たちを「天使」として交わってきた。 彼の過去には、一人の少女を殺したという罪があった。 その時から彼は、彼女の幸せを第一とする誓いを立てた。 清純と淫靡な雰囲気の狭間で揺れながら、かろうじて正気を保った日常を送っていた。 しかし、一人の少女の登場によって、この物語の幕が開く。 それは100年を旅してきた吸血鬼の少女、マリー・ハーカだった。 同時に、彼女が学園に忍び込んだことで、電話越しに響く悪魔の囁きも始まる。 「奇跡」の力は本当に人を幸せにできるのか? この世に生まれた価値はどこにあるのか? 微かな祈りが紡ぎ出す、命を紡ぐ物語——
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