

同一世界観

#254
季節は夏。 主人公・愛沢晴樹と、その妹・花穂は、両親の仕事の都合により引っ越しを余儀なくされた。 様々な事情により叔父の元へ預けられることになったふたり。 両親と叔父の交わした約束により、ふたりは新しい町で叔父の経営するカフェレストランで、バイトをしなくてはならなくなる。 これから向かう店がどんなカフェか想像を膨らませる妹に、世話になる叔父に失礼の無いよう気を引き締める兄の晴樹。 そんなふたりの期待を裏切るように、今日もビーチサイドカフェ・フルーティアからは、叔父でもある店長の悲痛な叫びが木霊する。 「嫌だぁぁぁ!!絶対仕事なんてしたくない!! 今日は一日何があっても休むって言ったでしょォォォォ!!」 「いい加減にしてください!! みんな必死に働いてるんだから店長も頑張るのが当然じゃないですか!!」 「俺が時給払ってるんだから当然じゃん!! 俺、自分で働きたくないから人雇ってんだよ!? わかる!? ネェ!!」 白い砂浜と店長の悲鳴が絶えない、都心から電車で気軽に足を運べる活気に満ちたリゾートシティ。 引っ越してすぐに出会う、自分と同じタイミングで編入してきた笑顔の可愛い転校生。 口数は少ないが、いつもどこか楽しげに夏の空を見上げるちょっと不思議な隣の席の女の子。 部活に、バイトに、恋愛に、この夏一生懸命背伸びをする健気な後輩。 いつも隣で自分の腕をぐいぐい引っ張っていく。そんな妹の見慣れた元気な後ろ姿。 夏の予定は白でいい。 一から始まる出会いと絆。 ちょっとだけ口に出すのが恥ずかしい、ハッピーエンドな恋、今始まる。

#257
男なら当然彼女は欲しい。 ドキドキしたい。 昔から人一倍『恋』というものに憧れていた俺は、 今の漠然と時間を浪費するだけのつまらない毎日に飽き飽きしていた。 “ 俺だってエロゲみたいな恋がしてみたい” そう言うと周りは現実を見ろだとか、俺の頭がおかしいと馬鹿にする。 だがそれが男の本音だろ? そこに憧れるのは悪い事なのか!? 相も変わらずそんな疑問を抱える俺に、この冬ちょっとした転機が訪れる。 『あなた、私の店でバイトしてみる気ない?』 そこは大通りを一本中へ入った場所にある、女性に人気の一軒のベーカリーレストラン。 それまで自分とは無縁の世界だと思っていた場所に身を置くことで、 俺は今の日常から脱却してみようと考えた。 自分の恋には興味のない幼馴染。 仕事が恋人のお姉さん。 恋より家族が大事な女の子。 理想の相手が見つからない後輩。 恋なんてまだ先の話だと思っている年下のいとこ。 11月の中旬、ひょんなことから新しいバイト先で仕事を始めた俺は、 ついに待ちに待った自分の恋と向き合うことになった。











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