続編
#21337
俺の左足には銃痕がある。半年前に出来た傷だ。 それから2週に1度、ここ百拾参区から新都市へ通院している。 診察の帰りは、決まって北門横町の外れに足が向く。 来た所でどうしようもないと、頭では解っているのに。 眼前にそびえる建物……そこに巣くう組織の名を『WEIZ』と言う。 俺の親友は“WEIZ”にいる。 その日の新都市からの帰り道、俺は街でマスターの姿を見かけた。 Mezzoのマスター、尾道譲さん。 俺にとっては大家であり、雇い主でもある。 優しくて気遣い屋で穏やかで……けれど今日のマスターは様子がおかしい。 壁際に身を寄せるようにして、何かから隠れているようにも見える。 いったい何をしてるんだろう……? そしてその翌朝――― 「ツグミ!!! 起きてよ!! ツグミ!!!!」 バイト仲間のナツの声で俺は飛び起きた。 扉を開けるとナツが血相を変えて飛び込んできた。 「マスター、知らない!? お店がスゴイ事になってるんだよ!!」 「え!?」 荒らされたMezzo――― そして消えたマスター―――尾道譲――― いったい何が起こったというんだろう……? 俺はなんだか悪い夢の中に居るような気がした―――
拡張パック
#21780
「ガラスの中の翼」から遡ること6年。 鷹栖シノブを中心に送る、切ない回顧録―――。 ID偽造事件の容疑者として新都市を逐われた鷹栖シノブは逃亡の末『監視庁』に投降、身柄を拘束された。 新日本政府の恩赦適用により、鷹栖は罪を問われない変わりに、政府の犬となって生きることを強要された。 ある時、『総合技術開発研究都市ノア』の職員、『仁科稔』が不法にデータを持ち出し失踪した。潜伏場所は『百拾参区』―――。 鷹栖に与えられた新たな任務は、『データの回収』と『仁科稔の身柄の保護』だった―――。
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