同一世界観

#21253
都心から程好く離れた埼玉県某市。 都内から続く荒川の河川敷近くに、昭和の名残を強く漂わせながら、ひっそりと建っているボクシングジム。『佐々木拳闘倶楽部』。 訪れる人々に、時が戻った印象すら与える佐々木拳闘倶楽部は、古臭い作りの外観からは想像もつかない熱気で溢れかえっている。 栄光の瞬間を自らの拳で掴み取る日を夢見て、黙々と汗を流す若者達。 しかし、その中で一人… ボクサー達が床に落とす汗を、無言で拭き取り続ける男の姿。 その男の名は『城島真人(じょうじま まさと)』。 インターハイ優勝、オリンピック選手候補にまで選ばれた経歴を持つ、数年前までボクシング会から未来の世界チャンピオンと、将来を有望されたボクサーだった。 ボクシングを愛し、リングに上がる事を愛した男が、数年の時間を経て、所属ジムの雑用係に身を投じていた。 ボクシングを愛し、闘う事に誰よりも誇りを持っていた男、城島真人。 ある試合を機に、城島は愛していたリングを去った。 数年の月日は城島の栄光の日々を人々の記憶から薄れさせた。 誰一人、城島を見て華やいだ時間を過ごしたボクサーとは思わせない程に。 リングに上がることは出来ない。しかし、愛したボクシングに決別も出来無い。 時の過ぎ行くまま、ただ自然に我が身を委ね、己の呪縛を戒めていた数年間…。 運命の女神は、同じく呪縛に取り付かれた男を城島と惹き合せる。 闘う事を愛した男・城島真人と、闘う事しか愛せない男・音羽勇二。 交錯し絡み合う互いの呪縛…。 運命の女神が二人に与えんとする真実の結末は一体…?

#21531
いつもと変わらないはずの朝。 朝食の為にリビングに向かうと見知らぬ男性が空に浮いていた。 その男の名は『オフィエル』。 俺、御薗空人を迎えに来た死神だった。 死神!? 俺を殺しに来たの??? と、驚いてはみたもののオフィエルさんは紳士的で友好的。 俺がイメージしていた死神とは全然違う。 よくよく話を聞いてみると既に俺は死んでるらしい。 知らなかった…。そうだったんだ、俺。 『明るく』『元気に』『前向きに』。 それしか取り得の無い俺は前向きに自分の死を受け止めた。だってオフィエルさん優しそうだし。 死んじゃったのなら仕方がない。お迎えまで来ているなら尚更だ。 オフィエルさんに手を引かれフワフワ、プカプカ、空を舞い目指すは天上死神界! なんて思っていたら…トラブル発生!? 盗賊登場!! 死神界って平和じゃないの??? 俺達一体どうなっちゃうのー!









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