前传
#19594
――《斬首人》が俺を殺しにくるのなら、逆にそいつを殺してやる 首斬り役人を先祖に持つカルカテラ家には嵐の晩に現れる《斬首人》に 首を斬られて死ぬという言い伝えがあった。 シア・カルカテラは祖父が病死したのを機に当主の座を受け継ぐための 《カルカテラ後継儀》に臨むことになる。 父と母は首を斬られて死に、唯一の肉親となった兄は別城に篭っていて もう数年も会っていない。 外では雨が降り続け、不穏な雰囲気に包まれたまま城は運命の夜を 迎えようとしていた……。
续集
#15713
斬首を暗殺の手段とする組織《首斬り協会》―― その盟主の家系は二つ。 ライヒテントリット家とソーン家。 狼の遠吠えが響く満月の夜―― 双璧の片方、ライヒテントリット家では《首斬り協会》結成七十周年を祝う 会合が開かれていた。 滅多に顔を合わせることがない組織の人間たちが揃った場で、 一族の長ルイーザ・ライヒテントリットが一同を睥睨し問いかける。 「おまえ達の中に、あたしを謀ろうとしてる者がいるね……?」 彼女の言葉の真意が明らかにされないまま座は解散となり、 その晩、<僧正第一の柩>と呼称される柩が安置された部屋で ルイーザの孫ヴィクターの斬首死体が発見された。 孫を殺した犯人は今この城に滞在している人間の中にいる―― 復讐に燃えるルイーザは、ヴィクターの従者であり、恋人でもあった エリアル・ローデリックにある役目を命じる。 それは《十の首》と呼ばれる死者蘇生の儀式。 ヴィクター復活のために十つの首を手に入れることになった エリアルは、《僧正》とともに首無し死体を築きあげてゆく…… ――首斬りを愛する人々のナンセンス・スリラー劇。
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